2009年5月2日土曜日

アリエルとアズラエル

J・H・トレードが誤認広告で6ヶ月間の業務停止命令を受けた。

アリエルとアズラエルはブレスレットの名前なのだが、
ミカエラ・セルバン女史が(これはいったい誰なんだ?)
パワーを入れたブレスレットで、「10日間で願いがかなう」
という触れ込みで月間200本販売していたそうだ。

当然願いがかなう人は少なく、すでに2年ほど前から掲示板等の
話題になっていた。

効果がなければ返金するとの広告だったが、実際に要求すると
返金するが、1年後だとの返事で、しかも次に連絡をとろうと
すると、もはや連絡先が変わっているとの話だ。

価格は1本2万5千円とけっこう微妙な値段だ。

私自身は直接広告を見ていないので、すべて聞き書きだが、
思うことは次の2点だ。

①返金するとうたってたというが、1回も返していないのだろうか?

1年後は基本的にだめだが、とはいえ、本当に返すのであれば、
誤認広告と言うのもおかしな話だ。そして返さないのであれば、
これは詐欺ではないか?
もちろん誰も訴えなければ詐欺は成立しないので、被害者の方は
そこをよく考えるべきだと思う。

②「効果がある」とはどのようなことをいうのだろうか?

普通に考えれば、願いがかなうことを言うのだろう。
それは当然だが、中にはかなった人もいるらしい。

それは身につけてすぐにロト、totoや宝くじで賞金を得たという
人たちだ。たまたまか、これが効果なのか、それは誰にも
わからない。

しかし、「願いがかなう」とは、いったい誰がかなえてくれる
のか?アラジンのランプだってハクション大魔王だって、
ちゃんと申告しなければいけない。つまり心のなかで漠然と
思っているだけでは、効果はない。

この場合、セルバン女史のパワーがかなえてくれると皆思って
いるのだろう。ということはセルバン女史にかなえてもらうと
いうわけだ。

ならばセルバン女史に言わねばならない。これが願いですと。
人の心の中にある願い、つまり願望というものは一つではない。
どんな人でも多くの願望を持っているものだ。じゃあ、どれを
かなえるのかを決めるのは誰だ?

少なくともブレスレットを買った人ではないことは確かだ。
決めるのは願いをかなえる人だ。つまりセルバン女史だ。

これが「願いがかなう」という言い方にあるように、神が
かなえるというのなら、心の中で神と交信すればいい。
しかし、セルバン女史のパワーのせいだとはっきり言って
いるようなので、相手は神ではない。

つい、願いがかなうと言うと、神や仏を思い浮かべるが、
この場合は女史のパワーなのだ。本当にパワーが確かなら
買った人は気づかないだけで、願いはかなってるかも
しれない。女史のパワーが理解した願いだけだが・・・。

日本でも「願を掛ける」というのは昔からあることだ。

実際にそのおかげで実現した、つまり「願いがかなった」と
いう話ならいっぱい聞いたことがある。

願掛けは、決していいかげんなものではない。むしろ願を
掛けないところに成功はない、といっても過言ではないのだ。

願とはただの思いつきのことではない、子供がおもちゃを
ほしがるのとは訳がちがうのだ。
そこには真剣な切羽詰まったものがある。

そうした願を掛けたとき、女史のパワーがあれば、
かなうかもしれない。

買う人の心持に大いに問題があった事件だ。
次はひっかからないように、がんばってください。

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